○
議長(
春山敏明) 以上で鶴見義明議員の討論は終了いたしました。 次に、5番、横井帝之議員。 (5番 横井議員登壇)
◆5番(横井帝之) それでは、ただいまより新風を代表いたしまして、今議会に提出されました
議案第9号
佐野市
国民健康保険税条例の
改正についてから
議案第38号
令和3年度
佐野市
下水道事業会計予算までの全30
議案につきまして、賛成の立場で討論させていただきます。 最初に、
議案第9号
佐野市
国民健康保険税条例の
改正についてから
議案第31号
令和2年度
佐野市
下水道事業会計補正予算(第4号)までの23
議案につきましては、各
常任委員会に付託され、各
常任委員会委員長の
報告どおり賛成させていただきます。 次に、
議案第32号
令和3年度
佐野市
一般会計予算から
令和3年度
佐野市
下水道事業会計予算までの7
議案についても、
予算審査特別委員会委員長の
審査報告どおり、全
議案に賛成いたします。 それでは、
予算に関連しました賛成趣旨を述べさせていただきます。
一般会計予算は、501億2,000万円と500億円を超え、合併後2番目に大きな
予算規模となりました。1人当たりにしますと42万7,000円と、合併後最大となり、その
予算規模の大きさが分かります。その内容を精査しましたところ、2つの最優先事項への
予算計上が重点的になされ、市民への安心安全な暮らしへの配慮がうかがい知れます。
令和元年東日本台風からの復旧復興では、一日も早い元の暮らしへの復旧、今後の災害に備えたリスク対応など、安心安全に暮らすための仕組みづくりがなされます。また、新型コロナウイルス感染症対策には、直接的な感染症予防や感染症への検査だけでなく、新型コロナウイルス感染症対策による営業自粛や時間短縮等によって経営に大きな影響を受けた
事業者への直接的、間接的な支援策を充実していくことが明らかになりました。この
一般会計予算に加え、特別会計では253億4,860万円、そして公営企業会計においては、水道
事業会計では収入34億1,139万円、支出43億9,319万円ですが、当年度純利益を1億8,224万円を見込み、下水道
事業会計では収入64億2,887万円、支出74億2,874万円ですが、当年度純利益を3億7,201万円を見込み、適正な
事業経営を進められると判断し、賛成を申し上げさせていただきます。 さて、昨年から懸念事項となっている新型コロナウイルス感染症による様々な影響は、いまだ予断を許さず、感染症対策をしながら、感染症対策による影響のフォローを進めるという二重の対応を求められています。しかし、その反面、新しい生活様式の定着化や新しい働き方による生活環境の変化など、生活基盤、社会基盤の変化への取組が求められているのではないでしょうか。 まず、スマートセーフシティ推進
事業が新規で7,000万円の
予算化がされました。感染症対策を契機に、未来技術を活用し、非常事態宣言時においても自動化や遠隔化による安全確保と生活水準を維持できる社会の実現を目指すことは、今後の社会生活に必要不可欠と評価いたします。 次に、市民活動補償制度実施
事業費100万円が
予算化されました。今後、人口減少社会の中で、市民と行政の協働はより一層広く、多くの活動で充実していくことが求められます。この補償制度は、市民がより一層ボランティアでの活動をしやすくなり、活動の幅を広げる一因となるものと判断し、評価いたします。より使いやすい制度設計と、多くの人、団体への周知をお願いいたします。 いまだ感染を全ては抑え込むことができていないでいる新型コロナウイルス感染症対策には、各団体などに充実した支援が
予算化されていますが、新型コロナウイルス感染症対策
事業費として2億3,680万円が
予算化されています。検査費用や医療機関への支援などが主な内容となりますが、検査結果ができるだけ早く分かるようになり、適切な診療が早期に受けられるようになること、学校等の休業日数の短縮などを期待し、評価いたします。 新型コロナウイルス感染症対策による営業自粛等の影響への経営支援として、
事業所等新型コロナウイルス感染症緊急景気対策
事業費16億5,970万円が
予算計上されました。
事業者支援として、資金繰り、新業態開拓、飲食店へのテイクアウトなど豊富なメニューでの支援対応となっているため、高く評価いたします。 今後いつ起こるか分からない災害への備えは、とても重要です。その一環として、砂防施設流末排水路整備
事業費2,890万円が
予算計上されました。災害発生の予防と、発災の際の拡大防止を目的とされ、早い整備が望まれていると評価いたします。
令和5年、葛生義務教育学校開校の準備が進む中、葛生・常盤中学校区小中学校閉校準備
事業費360万円が
予算化されました。地域コミュニティーの中心である学校の閉校は、地域にもたらす影響が大きいと予想されます。閉校準備と併せ、地域の課題や今後の地域コミュニティーの在り方を考えることにより、地域活性化の一因となると評価いたします。 以上、全ての
事業に触れることはできませんが、賛成について主な点を申し上げさせていただきました。まずは、これから持続できる自治体経営を目指し、市民、企業、行政一丸となっていかなくてはなりません。限りある資源、限りある手段、限りあるマンパワーを駆使し、この難局を乗り越えていきましょう。子供たちに明るい未来を残せることを祈念し、着実な
予算執行をお願い申し上げ、新風を代表しての賛成討論とさせていただきます。
○
議長(
春山敏明) 以上で横井帝之議員の討論は終了いたしました。 次に、4番、木村久雄議員。 (4番 木村議員登壇)
◆4番(木村久雄) それでは、これより
議案第9号
佐野市
国民健康保険税条例の
改正についてから
議案第38号
令和3年度
佐野市
下水道事業会計予算までの計30
議案全
議案に対し、公明党議員会を代表いたしまして、賛成の立場で討論をさせていただきます。特に
令和3
年度予算(案)について述べさせていただきます。 我が国の経済状況は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にありますが、持ち直しの動きが見られます。また、先行きについては、感染拡大の防止策を講じつつ社会経済活動のレベルを引き上げていく中で、各種政策の効果や海外経済の改善もあって、持ち直しの動きが続くことが期待されます。ただし、経済の水準は、依然コロナ前を下回っており、感染症が内外経済を下振れさせるリスクや、金融資本市場の変動等の影響を注視する必要があります。政府は、
令和3
年度予算を、骨太方針2020に基づき、経済・財政一体改革を着実に推進することで、これまでの歳出改革の取組を継続し、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえつつ、若者も高齢者も女性も障害者も難病のある方も、皆が活躍できる地域共生社会の実現に取り組む
予算としました。 本市におきましては、台風第19号からの復旧復興と、新型コロナウイルス感染症対策を柱に据え、第2次総合計画の推進テーマである定住促進や、各施策の目的を達成するため、選択と集中の視点に立った効率的、効果的な行政経営を推進する501億2,000万円という、2004年度の合併以後、2014年に次ぐ規模の
予算となりました。
一般会計予算の歳入では、新型コロナウイルス感染症の影響で固定資産税、個人市民税等の減となり、市税6.8%減の165億866万5,000円となりました。また、地方交付税では1.9%増の62億8,000万円、国庫支出金では1.7%増の76億7,575万7,000円となりました。歳出では、新型コロナウイルス感染症について、市民の安全安心を守ることを最優先事項に考え、衛生費が33.7%増の47億9,863万5,000円となりました。また、中小企業支援の充実などにより、商工費で75.6%増の41億3,793万5,000円となりました。 次に、款別で見てみますと、2款総務費では、地域活性化アドバイザー活用
事業費で50万円が新規計上されました。専門家による地域の課題が円滑に解決できることを期待いたします。また、天明鋳物地域おこし協力隊員設置
事業費で435万3,000円が計上されました。天明鋳物の地域団体の商標登録の推進とともに、全国へ天明鋳物のよさを発信できることを期待いたします。また、生活路線バス利便性向上
事業費で563万5,000円が新規計上されました。市民の移動手段を確保することは、大変重要なことでありますので、市民が利用しやすくなることを期待いたします。 3款民生費では、家庭児童相談室
運営事業費で923万6,000円が計上されました。専門性を有する相談員による、きめ細やかな相談ができることを期待いたします。また、重度心身障がい者医療費助成
事業では1億6,266万1,000円が計上されました。重度心身障がい者の方々は、移動も厳しく、手続等が困難でありますので、現物給付ができることを期待します。 4款衛生費では、新型コロナウイルスワクチン接種
事業費で4億7,856万3,000円が新規計上されました。新型コロナウイルスワクチンの接種が円滑に進むことを期待いたします。また、産後サポート
事業費で57万円が計上されました。出産後の心身のケアが充実できることを期待いたします。 6款農林水産業費では、産地生産基盤パワーアップ
事業費で2,735万8,000円が新規計上されました。農作物を計画的、効率的に進めることは、収益強化による農業経営の安定にもつながりますので、多くの品目で活用できることを期待いたします。また、中山間地域おこし協力隊員設置
事業費で770万円が計上されました。隊員が実施した
事業が地域に反映され、新たな起爆剤となることを期待いたします。 7款商工費では、
事業所等新型コロナウイルス感染症緊急景気対策
事業費で16億5,970万円が新規計上されました。新型コロナウイルス感染症の影響により、
事業を新たな形態に進めるために必要でありますので、多くの
事業所で活用できることを期待いたします。 8款土木費では、市道通学路整備
事業費で854万7,000円が計上されました。児童生徒の安全安心を確保することは、
佐野市の未来のためにも大変重要でありますので、大いに期待いたします。 9款消防費では、自主防災組織育成
事業費で236万円が計上されました。自主防災組織の育成は、防災意識の高揚や災害時の自主避難など地域防災力の強化につながりますので、期待いたします。 10款教育費では、地域部活動推進
事業費で191万円が新規計上されました。部活動を地域の指導者に委託することは、専門的な指導を受けられるだけではなく、先生と児童生徒の向き合える時間が多くなることにつながりますので、期待いたします。 11款災害復旧費では、橋りょう災害復旧
事業費で3億8,425万円が計上されました。橋を復旧することは、ライフラインを確保することにつながりますので、早期の復旧を期待いたします。 次に、
国民健康保険事業特別会計についてですが、特定健康診査や各種のがん検診受診率向上に取り組むことは、市民の健康増進だけではなく、医療費の抑制にもつながりますので、推進を期待いたします。 次に、
佐野市水道
事業会計についてですが、市民に安心安全な水道水を供給することは健康を守ることにつながりますので、老朽塩ビ管更新等の工事や、紫外線照射
装置の早期設置を期待いたします。 次に、
佐野市下水道
事業会計についてですが、市民の衛生環境を確保することは必要なので、公共下水道区域においての未普及地域への下水道の整備推進、公共下水道区域外においての合併処理浄化槽への転換を支援促進することを期待いたします。 最後に、
令和3年度は新型コロナウイルス感染症の拡大により、市税収入の大幅な減少が避けられない状況となり、大変厳しい状況に直面していますが、コロナ禍で東京一極集中から地方に目が向けられているこの機会を好機と捉え、効率的で効果的な行政経営を行っていただくことを念願いたしまして、公明党議員会として賛成討論とさせていただきます。
○
議長(
春山敏明) 以上で木村久雄議員の討論は終了いたしました。 換気を行うため、暫時休憩いたします。 午前10時57分休憩 午前11時10分再開
○
議長(
春山敏明) 休憩前に引き続き
会議を開きます。 この際、申し上げます。先ほどの鶴見義明議員の討論について、一部訂正したい旨の申出がありましたので、発言を許します。 鶴見義明議員。 (18番 鶴見議員登壇)
◆18番(鶴見義明) ただいま
議長から発言の許可をいただきましたので、私の討論の一部の訂正をいただきたいと思います。
議案第33号、
佐野市国民健康保険税の
事業の中で、2022年度から就学前の子供の均等割を半額にという、その部分でありますが、
佐野市独自の対象年齢を「引上げ」を要望しますというところを「引下げ」を要望しますと発言してしまいました。この部分、対象年齢を「引上げ」を要望しますに訂正をしていただきたいと思います。 以上です。
○
議長(
春山敏明) 討論を続行いたします。 23番、飯田昌弘議員。 (23番 飯田議員登壇)
◆23番(飯田昌弘) ただいまから蒼生会を代表いたしまして、討論をさせていただきます。
議案第9号
佐野市
国民健康保険税条例の
改正についてから
議案第38号
令和3年度
佐野市
下水道事業会計予算までの全30
議案に対して賛成いたします。なお、ここでは
令和3
年度予算案について述べさせていただきます。 国の
令和3
年度予算は、新型コロナウイルスの影響を受けている国民の命と生活を守るため、感染拡大防止に万全を期すとともに、将来を切り開くため、中長期的な課題を見据えて着実に対応を進めていく
予算としています。地方財政は、新型コロナウイルス感染症の影響により地方税等が大幅に減収となる中、地方が行政サービスを安定的に提供しつつ、防災・減災、国土強靭化の推進の重要課題に取り組めるよう地方財政で示す一般財源は、交付団体ベースでは2,414億円、0.4%上回る総額61兆9,932億円となりました。市民が将来に希望を持ちながら、満足度の高い豊かな暮らしを実現していくためには、限られた行財政資源を有効に活用し、選択と集中を図りながらも次代を担う子供たちの教育、超高齢社会においても安全で安心な地域づくり、事前防災や減災対策等市政を取り巻く様々な課題に正面から取り組まなければなりません。 そのような中で編成された
令和3
年度予算は、
令和3年度
佐野市行政経営方針及び
令和3
年度予算編成方針に基づき編成され、合併後2番目の大型
予算の501億2,000万円が計上されました。歳入の柱である市税は、6.8%減の165億865万5,000円、地方交付税は1.9%減の62億8,000万円、新型コロナウイルス感染症対策や災害対策にもよりますが、市税を確実に伸ばし、税外収入を確保し、自主財源の確保が大切です。政策を遂行するには、財源の裏づけが必要であることは言うまでもありません。
予算内容に触れますと、スマートセーフシティの推進
事業に7,000万円が計上されました。本市が抱える様々な課題を乗り越えるために、タイムリーな
事業と評価します。市民の安全安心を第一に、地域の実情に沿った取組を進めてください。 結婚新生活支援
事業費です。本市の高齢化率の高い要因に、未婚化や晩婚化があります。経済的な面で結婚をちゅうちょしている方を支援し、新生活のスタートを後押しします。結婚や子育て、仕事と両立する環境を整備し、結婚はすばらしい、子育ては楽しいと思える
佐野市にしてください。 北関道沿線開発推進
事業費です。地域を支える若年層の転出超過の要因でもあります。多様な就職先の確保には、産業団地の造成は必要です。現在本市には、産業団地のストックはありません。十分な検討をお願いします。 新型コロナウイルスのワクチン接種
事業です。安心して接種ができるよう、地域の実情に応じた接種体制の構築に努め、医療機関との連携を十分に取ることを実施してください。新型コロナウイルス感染症を克服し、市民の安全安心を図り、にぎわいを創出し、
佐野市がすばらしいまちとなるように執行部と議会が一致協力して実践することが大切です。 市民のための行政サービスの向上に尽力をしていただくようお願い申し上げまして、蒼生会を代表しまして賛成討論とさせていただきます。
○
議長(
春山敏明) 以上で飯田昌弘議員の討論は終了いたしました。 次に、21番、
篠原一世議員。 (21番
篠原議員登壇)
◆21番(
篠原一世) 討論の最後となりました。もう少しのご辛抱をよろしくどうぞお願いを申し上げます。 ただいまから政友みらいを代表いたしまして、
令和3年第2回
定例会に上程されました
議案第9号
佐野市
国民健康保険税条例の
改正についてから
議案第38号
令和3年度
佐野市
下水道事業会計予算までの全
議案に対して賛成であります。特に
予算審査特別委員会に付託されました
議案第32号
令和3年度
佐野市
一般会計予算、
議案第33号
令和3年度
佐野市
国民健康保険事業特別会計(
事業勘定)
予算から
議案第36号
令和3年度
佐野市
後期高齢者医療特別会計予算までの各特別会計
予算、さらに
議案第37号
令和3年度
佐野市
水道事業会計予算、同じく
議案第38号
令和3年度
佐野市
下水道事業会計予算の各公営企業会計につきまして、主たる討論をさせていただきます。 国の方針、これは地方自治体に大変な影響力があるわけでございまして、私は国のことを含めて少し討論をさせていただきたいというふうに思っております。 まず、本年1月18日の菅総理の施政方針演説では、新型コロナウイルス感染症による11都府県への緊急事態宣言に関し、最も深刻なステージ4を早急に脱却することや、脱炭素社会に向けた企業投資を促進するため、金融市場改革を推進するとありました。コロナ禍の中での国民の安全と希望に満ちた社会の実現、特に感染症の増大阻止、医療体制の逼迫を踏まえ、病床確保を喫緊の課題とし、補償と罰則を盛り込んだ新型コロナウイルス等対策特別措置法
改正案、ワクチンの早期接種などにより感染を抑え込み、7月開催の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けての環境整備を挙げております。さらにグリーンとデジタルを成長戦略の原動力とし、2兆円の環境基金の創設などを盛り込んだ
令和3年度
一般会計予算案は、約106兆6,000億円でありました。その内容として、新型コロナウイルス感染症の影響により地方税等が大幅に減少となる中、地方行政サービスを安定的に提供しつつ、防災・減災、国土強靭化の推進を図るなど重要課題に取り組めるよう一般財源を62兆円としました。地方交付税は、近年の最高額である17.4兆円を確保いたしました。 この
予算編成は、
令和2年度第3次
補正予算と
令和3年度当初
予算案を一体とした15か月
予算となりました。この
補正予算では、新型コロナウイルス感染症対応地方創生交付金として1兆5,000億円、ワクチン接種体制の整備として8,204億円、地域デジタル社会推進費2,000億円、国土強靭化としての本年度からの5か年計画での
事業規模15兆円での策定となりました。また、風水害対策としての防災・安全交付金優先枠3,000億円があります。このような
予算で感染症対策の徹底、地方交付税等、一般財源の確保充実などで活力ある地方の創出を期待するとしております。 一方、栃木県においては国に対し、新型コロナウイルス感染症のステージが最上位になるなど、国に対して要望いたしまして、1都3県同様、新型コロナウイルス緊急事態宣言が発出されたことは、県の対応に大いに評価を申し上げるところでございます。そうした中での栃木県の
令和3年度当初
予算は1兆154億円と、対前年比21%増の
予算計上となりました。その概要は、新型コロナ対策費2,088億円、台風19号被害からの復旧復興147億円、感染症の防止と経済の両立での医療体制の確保、検査体制に305億円、ワクチン接種などの感染拡大防止対策費として1,744億円等々が挙げられます。 本市の
令和3
年度予算案は、
一般会計予算総額は、対前年比3.2%、15億7,000万円増の501億2,000万円でありました。特別会計は、対前年比0.1%減の253億4,860万円の計上となりました。公営企業会計につきましては、記載のとおりでございます。そうした中での歳入では、一般会計で市税の6.8%の減、県支出金3%の減、地方交付税や国庫支出金も微増にとどまり、市債7.1%の増、繰入金の増などの
予算確保と見て取れます。
予算大綱でも、この
予算案につきましては、
令和元年東日本台風からの復旧復興と、コロナ禍における市民の皆様の安全安心の確保としております。 さて、世界の先端を走っていたかつての日本でございますが、今全てで世界で後れを取っているのも日本でございます。今私たちは、自然災害と感染症と、2つの人類の前途を左右しかねない重大な局面に立ち向かっております。自然災害では、その多くは人類が関与した利便性を求めることや生活を豊かにするという中で、自然を破壊し続け、多くの工業製品等が開発をされ、大量に製造されるとともに、不要物として破棄をされてまいりました。また、炭素社会の中での排ガスなどの影響により、大気は汚染をされ、地球温暖化を助長し続けております。脱炭素、クリーンエネルギーなどを立ち上げる国も多くなってまいりましたが、2050年脱炭素社会が実現に至るのでしょうか、大変心配でございます。 感染症に対しまして、過去に人類はその解決に至るすべを持たず、恐怖におののいていた時代もありました。しかし、現在はワクチンや治療薬が研究開発をされ、その多くが克服または症状の軽減を図ることができるようになってまいりましたが、感染症は次々新たなるウイルスが発生するなど人類との戦いの連続でもあります。新型ウイルスCOVID―19は、発生源についてWHOでも定かにはされませんが、2019年10月頃には既に発生していたようでございます。今現在、発症から1年半ぐらいたちますが、世界の発症者数は、今1億2,000万人になっております。死亡者数も265万人に達しており、さらに拡大の様相を呈しております。日本では、感染者数44万7,000人、死亡者数8,500人に至ってしまいました。この新型コロナウイルスを抑止するためには、検査、免疫、治療の3大原則を見ることが必要だと言われておりますが、検査ではPCR検査や抗原検査ができ、免疫はワクチンが各国で開発をされております。そして、世界中で接種が始まりました。しかし、異例の1年間ぐらいのワクチン開発では、治験などもまだまだ進んでおらず、不安要因を感じている人も多く存在していることも事実でございます。治療薬では、既存の薬を治療に使用していた例もあるようでございますけれども、確立をされた治療薬というのは、いまだ開発をされておりません。一日も早い開発を切に望むところでございます。 今、コロナ禍の中でソーシャルディスタンスを取るという新たな生活環境が始まっております。この新たな生活が今後持続されるなど、日常化されるかもしれません。これは新しい生活様式環境であり、ある意味自制が求められるものであります。我が国では、よく自助、公助、共助という言葉が使われますが、菅総理はその3つに、さらに絆という言葉を使っておりますが、自助、これは申すまでもなく自ら行動を始めるということでございますが、公助では国、県、市などの助成や生活保護などが入るというふうに私は思っております。共助では、日本の国民皆保険、あるいはボランティア活動などが入りますが、昔よりよく言われた互助、互助会なんていう言葉もございますけれども、互いに助け合う、これは個人尊重という中で家族制度が崩壊され始め、核家族化などが進展し、さらにスマホやインターネット等の通信が人との媒体となり、変貌の一途をたどっておるのではないでしょうか。そうした中で、人々は孤立無援化してきているように思えてなりません。今、絆という一番大事な、隣近所、いわゆる地域コミュニティーを再構築することが、今持つべき大事な歩みではないかと思っております。 新型コロナウイルスの感染対策は、世界各国様々でありますが、強い権限を持つ国では罰則の強化などや都市封鎖なども行われております。このコロナ禍に対し、平時ではなく戦時、あるいは非常時と捉えて対応している国もあります。しかし、日本ではこれらのことはタブー化されていることを、ここでは申し上げておきます。 日本の隣国、台湾でありますけれども、自由主義地域としては特化した感染対策で世界の注目を集めました。台湾は、日本の九州ぐらいの面積でございます。人口は2,300万人、日本の約5分の1程度、そのくらいでございます。今現在の総感染者数は950人であります。しかし、その多くはフィリピン人などの帰国者であり、本省人、もともとの台湾人はあまり感染拡大しておりません。現在までの死者数、これは9名であります。どこにその要因があるのか、1つは日本と同じ島国であります。そして、国民は家族や親戚を大事にする生活をしております。昔から、あまり朝食などは作らず、外食あるいは買い出し等で済ませておりました。また、大人数での大皿での取り回しをしての食事が大好きであります。しかし、このウィズコロナでは、それらを一変いたしました。新たな生活でソーシャルディスタンスを徹底し、特に帰国者には当然でありますが、PCR検査での陰性が当然必要でございます。隔離は2週間で、1室を与えられ、食事もシャワーもその部屋で、全部食べたり行ったりします。食事はドアの前に置かれ、配膳するほうもゴム手袋をして食事の出し入れをしております。また、毎日衛生関係のほうの部署から電話が入り、またそれに対応しなければなりません。2週間が過ぎましたら、次は1週間の自己管理期間であります。外出はできます。家族、親族との接触まではできます。食事は、これはできません。厳禁です。隔離期間中に部屋から出ただけで30万円取られている人もたくさんおります。なぜかというと、私もよく考えているのですが、やはり青年に、日本ではちょっとタブーな話ですけれども、兵役制度があり、国家や国民に対する意識の高さ、これがうかがえます。台湾人は、よくこう言うのです。私の台湾ではなく、みんなの台湾である。これが、私は感染阻止に大きくつながっているのではないかな、そのように思っているところでございます。 日本でも第3波は大分抑え込んでまいりましたが、世界中で変異ウイルスが発生するなど、全面解除した場合の第4波については大変心配をしているところでございます。日本では、世界各国から比較すると、比較的感染が抑えられているということは、島国であるということ、あるいは国民皆保険制度があり、また日本人としては清潔な生活や健康志向が高い、そして国としても休業と補償の両立、社会的順応性の高い国民性などが挙げられると思います。日本も過去に感染症の蔓延した時代がありましたが、最近の感染症、特にSARSウイルス等においては、日本では感染に至らないような事例が多くあり、その結果、各国に比べて感染症対策や医療体制、社会の仕組み等々での対策の迅速化を始め、危機感の低下など大変な後れを取っていることは確かなようでございます。そして、世界的パンデミック等に対する反応が大変鈍かったと言わざるを得ないと思います。 このような先の見えない変化の激しい時代だからこそ、そこで経験された困難に対し克服に立ち向かう、このことに大きな意義があります。本市においても、首都近郊の県として大都市の影響を大きく受けました。それは、今日までの市内感染者数が300名を大きく超えていることもございます。県全体では4,000人を超えている感染者がいるわけでございますから、本市でもクラスターの発生もありました。この感染症から目を離すことはできません。このような困難な時代に直面し、行政と市民協働による感染症の抑止を推進しなければなりません。行政として、また議会としてもこの現状を共通の課題と捉え、市の行政方針に対し理解を深めることなど、市民との絆の深まりを高めることが肝要と存ずるところでございます。そうした行政と市民の在り方、これは人が集うまち、そして定住促進に私は必ずつながっていくと、そのように思っているところでございます。 台風19号と新型コロナのダブルパンチを受けた
佐野市として、限りある歳入でございます。また、それに見合った歳出であります。市の財政状況等につきまして、その課題等についても発信力を高めてまいりまして、市民との協働で市政の発展的な継続をお願い申し上げまして、まとまらない討論となりましたが、政友みらいを代表いたしましての賛成討論とさせていただきます。
○
議長(
春山敏明) 以上で
篠原一世議員の討論は終了いたしました。 以上をもって通告による討論を終了いたします。 ほかに討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
春山敏明) ほかに討論はありませんので、これをもって討論を終結いたします。 これより
議案第9号から第38号まで、以上30件を採決いたします。 採決は電子表決システムにより行います。 まず、
議案第9号から第31号まで、以上23件を一括して採決いたします。 本案に対する
委員長の
報告は、いずれも原案可決であります。原案に賛成の議員は青のボタンを、反対の議員は赤のボタンを押してください。 (表 決)
○
議長(
春山敏明) 押し間違いはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
春山敏明) なしと認め、採決を確定いたします。 賛成全員であります。 よって、
議案第9号から第31号まで、以上23件はいずれも原案のとおり可決されました。 次に、
議案第32号及び
議案第33号、以上2件を一括して採決いたします。 本案に対する
委員長の
報告は、いずれも原案可決であります。原案に賛成の議員は青のボタンを、反対の議員は赤のボタンを押してください。 (表 決)
○
議長(
春山敏明) 押し間違いはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
春山敏明) なしと認め、採決を確定いたします。 賛成多数であります。 よって、
議案第32号及び
議案第33号、以上2件はいずれも原案のとおり可決されました。 次に、
議案第34号を採決いたします。 本案に対する
委員長の
報告は原案可決であります。原案に賛成の議員は青のボタンを、反対の議員は赤のボタンを押してください。 (表 決)
○
議長(
春山敏明) 押し間違いはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
春山敏明) なしと認め、採決を確定いたします。 賛成全員であります。 よって、
議案第34号は原案のとおり可決されました。 次に、
議案第35号及び
議案第36号、以上2件を一括して採決いたします。 本案に対する
委員長の
報告は、いずれも原案可決であります。原案に賛成の議員は青のボタンを、反対の議員は赤のボタンを押してください。 (表 決)
○
議長(
春山敏明) 押し間違いはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
春山敏明) なしと認め、採決を確定いたします。 賛成多数であります。 よって、
議案第35号及び
議案第36号、以上2件はいずれも原案のとおり可決されました。 次に、
議案第37号及び
議案第38号、以上2件を一括して採決いたします。 本案に対する
委員長の
報告は、いずれも原案可決であります。原案に賛成の議員は青のボタンを、反対の議員は赤のボタンを押してください。 (表 決)
○
議長(
春山敏明) 押し間違いはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
春山敏明) なしと認め、採決を確定いたします。 賛成全員であります。 よって、
議案第37号及び
議案第38号、以上2件はいずれも原案のとおり可決されました。
○
議長(
春山敏明) この際、申し上げます。 市長より
議案2件が追加提出されました。 これより
議案第39号及び
議案第40号を職員に配付させます。 (職員配付)
○
議長(
春山敏明) お諮りいたします。
議案第39号及び
議案第40号、以上2件を
日程に追加し、議題といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
春山敏明) ご異議なしと認めます。 よって、
議案第39号及び
議案第40号、以上2件を
日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。 これより
議案第39号及び
議案第40号、以上2件を一括して議題といたします。 当局の
提案理由の説明を求めます。 市長。 (市長 登壇)
◎市長(岡部正英) それでは、
議案第39号及び
議案第40号について説明を申し上げます。 別冊の
令和2年度
佐野市
補正予算書の1ページをお開きください。
議案第39号
令和2年度
佐野市
一般会計補正予算(第17号)について説明を申し上げます。 第1条、歳入歳出
予算の補正といたしましては、2ページから3ページにかけての第1表、歳入歳出
予算補正のとおり、4,489万2,000円の追加をお願いするものでございます。 次に、第2条、繰越明許費の補正といたしましては、同じく2ページから3ページにかけての第2表、繰越明許費補正のとおり、防災重点農業用ため池調査
事業について追加をお願いするものでございます。 次に、第3条、債務負担行為の補正といたしましては、4ページから5ページにかけての第3表、債務負担行為補正のとおり、防災行政無線同報系親局改修工事について追加をお願いし、新型コロナウイルスワクチン接種に係る業務委託について変更をお願いするものでございます。 次に、第4条、地方債の補正といたしましては、同じく4ページから5ページにかけての第4表、地方債補正のとおり、県営農業競争力強化基盤整備参画
事業費について追加をお願いし、小学校トイレ洋式化
事業費のほか4件について変更をお願いするものでございます。 続きまして、同じく別冊の
令和3年度
佐野市
補正予算書により説明を申し上げます。1ページをお開きください。
議案第40号
令和3年度
佐野市
一般会計補正予算(第1号)について説明を申し上げます。 第1条、歳入歳出
予算の補正といたしましては、2ページから3ページにかけての第1表、歳入歳出
予算補正のとおり、1億2,281万3,000円の追加をお願いをするものでございます。 次に、第2条、地方債の補正といたしましては、4ページから5ページにかけての第2表、地方債補正のとおり、防災無線改修
事業費のほか2件について追加をお願いするものでございます。 以上が
議案第39号及び
議案第40号についての概要でございます。どうぞよろしくご審議をいただきまして、原案のとおりお認めいただきますようお願い申し上げまして、
提案理由の説明といたします。
○
議長(
春山敏明) 以上をもって当局の説明は終わりました。 これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
春山敏明) 質疑なしと認めます。 お諮りいたします。ただいま議題となっております本案は、
委員会の付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
春山敏明) ご異議なしと認めます。 よって、本案は
委員会の付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
春山敏明) 討論なしと認めます。 これより
議案第39号及び
議案第40号、以上2件を採決いたします。 採決は、電子表決システムにより行います。 まず、
議案第39号を採決いたします。原案に賛成の議員は青のボタンを、反対の議員は赤のボタンを押してください。 (表 決)
○
議長(
春山敏明) 押し間違いはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
春山敏明) なしと認め、採決を確定いたします。 賛成全員であります。 よって、
議案第39号は原案のとおり可決されました。 次に、
議案第40号を採決いたします。原案に賛成の議員は青のボタンを、反対の議員は赤のボタンを押してください。 (表 決)
○
議長(
春山敏明) 押し間違いはありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
春山敏明) なしと認め、採決を確定いたします。 賛成全員であります。 よって、
議案第40号は原案のとおり可決されました。 以上をもって本日の議事を了し、今議会に提出された全
案件を議了いたしました。 これをもって
令和3年第2回
佐野市議会
定例会を閉会いたします。 午前11時50分閉会...